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上旬中旬下旬の由来となった「旬間・旬(じゅんかん・じゅん)」の意味について

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「交通安全週間」という言葉は運転をされる人にとって馴染み深い言葉のような気がしますが、春先に行われるそれは現在では「全国交通安全運動」という名称になっています。交通安全を啓蒙する運動の期間が一週間だったのは1948年から5年ほどで、その後運動は7日間から10日間に延長され、1953年に全国交通安全週間は全国交通安全旬間(じゅんかん)という名称に改められました。1961年に10日間の期間はそのままで「全国交通安全運動」というキャンペーン名称になったので、8年ほど「旬間」という言葉が使われていた期間のあることが記録に残っています。

旬間・旬とは10日間のこと、上旬中旬下旬の由来である

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全国交通安全旬間が10日間であった(名称が全国交通安全運動になった現在も10日間)ことから分かる通り、旬間(じゅんかん)という言葉は10日間という時間を表す単位のことで旬(じゅん)とも表現します。

旬間・旬(じゅんかん・じゅん)とは10日間という時間の単位を表す。一つの月を3つに分けた期間のことも意味する

旬という言葉は10日間の単位なので上旬は1日から10日まで、中旬は11日から20日。下旬は21日から末日までを表します。ただし、下旬は月によって異なりますので10日間か11日間、または8日間か9日間(2月)ということになります。

一週間や一か月という単位で行事の設定されることが一般化してきたため、週間や月間という言葉と比較すると旬間という言葉は聞きなれないかもしれませんが、上旬や中旬、下旬という言葉の由来であると知れば「なるほど」となるのではないでしょうか。十干(じっかん)という甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の10の要素の順列が「旬(じゅん)」の起源であるとされています。

「森と湖に親しむ旬間」について

国土交通省では毎年7月21日から7月31日までを「森と湖に親しむ旬間」と定めて、全国の多くのダム等において見学会や森林学習といったイベントを行っているそうです。7月の下旬といえば夏の盛り。涼を感じられる水辺や森を訪れて心身のリフレッシュをはかるのも良いかもしれませんね。