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郵便局のシンボルツリー「タラヨウ(多羅葉)」が「葉書の木」とも言われている理由とは?

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郵便局にはシンボルツリーがあることをご存じでしょうか?

あちこちに存在する郵便局ですが、その敷地や周辺にシンボルツリーである「タラヨウ(多羅葉)」が植えられているのを見かけることがあります。この「タラヨウ(多羅葉)」の木が郵便局のシンボルツリーとして採用されたのには、タラヨウの葉が持つ面白い性質に理由があります。

「タラヨウ(多羅葉)」が「葉書の木」として郵便局のシンボルツリーになった理由

タラヨウの木と葉の色や形そのものはそれほど目を惹く存在ではありませんが、タラヨウの葉の裏に先の尖ったもので字を書くと鉛筆で書いたように黒い跡が残るという性質があります。

タラヨウの葉の裏にはペンを使わないで文字を書くことができる(実際に手紙として送ることができる)ことからハガキの木と呼ばれ、郵便局のシンボルツリーとなった

古代のインドで手紙や文章を書くのに用いたタラジュ(多羅樹)にあやかってタラヨウ(多羅葉)と名付けられました。諸説ありますが「葉書(ハガキ)」の語源は「葉に書く」ことに由来するとも言われています。また、タラヨウの葉に文字を書いて手紙を送る習慣は戦国時代にはすでに行われていたという記録も残っています。

寒冷地では育ちが悪く、日本国内では関東より南の地域に分布しています。吉凶を占うときにも用いられたため、寺社の境内でも見かけることの多いタラヨウ。先の尖ったもので書くと一分程度で黒い文字が浮かび上がってくるのは実際に目にすると楽しいですよ。樹木の所有者の方の許可を得てから是非試してみてください。

タラヨウの葉は実際に葉書(ハガキ)として送ることができるのか

「タラヨウが郵便局のシンボルツリーでハガキという言葉の由来になったのであれば、実際に切手を貼っておくることができるのだろうか」と試された方がいます。


葉書の木で手紙をだしてみた

定型外郵便というカタチになってしまうため、82円切手で送ることはできず、また、葉が小さすぎても送ることができません。その点については注意が必要ですが、葉という限られた面積で用件や想いを伝えるというのも一興かもしれませんね。