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ブランディングとは、トイレの前にお店を作ることだ ~差別化にはギャップを利用する

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中小企業家同友会の集まりに参加、ブランディングとは何か、その取り組みについて議論をしてきました。

企業ブランディング(きぎょうブランディング)とは、企業経営における第5の経営資源といわれる「ブランド」を戦略的に高める施策、方策のことである。特に社会における企業信頼を高める方策のこと指してを「企業ブランディング」と言う。

引用元:企業ブランディング – Wikipedia

当たり前は何か、ギャップはどれだけか

考え方は色々あるのだと思いますが、自分の場合は、お客さんの期待値と結果との差異(ギャップ)がブランディングに繋がるのだと考えています。お客さんが「行く前はこんなお店だと思っていたけど、実際はすごく良かったよ」という感想を広めてくださる、例えばそういうことですね。

期待を上回るような商品やサービスを提供していく、自己を研鑽していくということもギャップを生む一つの方法ではありますが、磨かれた状態が当たり前になると、さらなる高みを目指していくのは困難になります。

そういえば。

とある理髪チェーン店の出店戦略に、利便性のいい駅構内で、比較的安く借りられるトイレの前に店を出すというものがあるそうです。衛生、清潔を求められる理髪店がトイレの前にある。自ずとお客さんがこのお店に向ける期待値は低いものになりますね。

理髪店は、その分だけ安い価格、迅速な対応をすることで「思ったほど悪くなかったな」という印象をお客さんに与えることを計算しているのだとか。自分をあえて貶めることで、結果との差異を生み出そうとしているわけです。

安かろう悪かろうという先入観は、時として、期待を上回るブランド力を生み出すことがある

委員長がほんの少し悪いことをしたら「あんな真面目な子が」と言われ、悪ガキが子犬を可愛がっていると「根はいい子なんだ」と評される。このあたりにも、ギャップの可能性を探るヒントがありそうですね。