「阪神淡路大震災」という表記の仕方だと、「大阪~神戸~淡路島」の被害が甚大で、明石は被害がなかったような印象を与えてしまうということで、私の住む明石の公文書では「兵庫県南部地震」という表現を努めて用いることにされているそうです。
「阪神・淡路大震災」という名称については、「阪神」にも「淡路」にも該当しない明石市などの地域も同様に甚大な被害を受けているため、批判もある。「大阪市と神戸市および中間地域」「両市を含まない中間地域」どちらの意味においても、「阪神」という言葉は被害の実態に即していないからである(特に前者では、被害が軽微であった大阪を示す阪の字が名称の先頭に来ている)。なお、明石市が広報資料などで当震災に言及するときは、「兵庫県南部地震」の名称を使用している。
ところでこの「大地震」「大震災」「大災害」という漢字、それぞれの正しい読み方はご存知でしょうか。
「大地震」「大震災」「大災害」の正しい読み方
「大地震」「大震災」「大災害」は、同じニュース・文献のなかで用いられることが多いので、どちらかに引きずられて一方を誤読してしまうことが多い漢字であると言われています。
「大地震」は「おおじしん」
「大震災」は「だいしんさい」
「大災害」は「だいさいがい」
と読むのが正しい
「大地震」は「おおじしん」、「大震災」は「だいしんさい」、「大災害」は「だいさいがい」と読むのが正しい。つまり「大地震」を「だいじしん」と読むのは誤りということになります。「だいしんさい」「だいさいがい」という読み方に慣れているので、つい「だいじしん」と読んでしまうことが多いというわけですね。
「大」を「だい」と読む場合と「おお」と読む場合の区別
「大」という漢字の読み方は、「大」のあとに「和語(訓読み)」がくるか「漢語(音読み)」がくるかで「だい」「おお」の区別をすることができます。
「大」の後が
和語(訓読み)の場合:「おお」
漢語(音読み)の場合:「だい」
と読む(原則)
事件、広間、など、大という字が前にくると、それぞれ「だいじけん」「おおひろま」と読みますね。
ただし、例外的に「火事」や「地震」という漢字は漢語ですが「おお」をつけて読むルールになっています。原則としてのルールを覚えておいた上で、例外に「じしん」と「かじ」があると理解しておけば、今後、読み間違いはしなくなるのではないでしょうか。
もちろん、言葉の意味や読み方は時代とともに変化しています。今はまだ「だいじしん」と読むことは誤読であるとされていますが、統計によると7割以上の方が誤った読み方をされているそうなので、今後はこの「だいじしん」という読み方も認められていく可能性も高いのではないかと考えています。
阪神淡路大震災を詠んだ川柳を一句
当時18歳の受験生だった自分は、阪神淡路大震災で絶望と優しさを知りました。
1月の神戸は花がよく売れる | 短歌と川柳とマカロニと上記別ブログにて、今回、阪神淡路大震災のことを詠んでいます。コトバノでは普段、表現力やコミュニケーションのことについて綴っていますが、こちらのブログでは川柳や短歌という短詩文芸で、自分の想いや日常などをお伝えしています。コトバノとあわせまして、ご愛読いただければ幸いです。