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「一段落(いちだんらく)」の誤読に注意 ~「ひとだんらく」と読んでいませんか?

公開日: : 最終更新日:2014/05/19 140文字で変わるコミュニケーション, 140文字で変わる表現力 ,

「作業が一段落したら休憩しよう」という風に使われる「一段落」。誤読されることの多い漢字なので、しっかり覚えておきましょう。

「一段落」の正しい読み方は「いちだんらく」

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一段落を「ひとだんらく」と読んでいませんか?

「一段落」の意味は、一つの区切りまで物事が片付くこと。
「いちだんらく」と読むのが正しい。

一段落は「いちだんらく」と読むのが正解。話し言葉で「ひとだんらく」と読んでいるのをよく耳にしますが、これは誤りです。

スマートフォンや携帯電話、パソコンの日本語変換機能では、多くの人たちが話し言葉として使っているものは誤読でも変換するようになってきていますが、Windowsに標準で搭載されている辞書では「ひと段落」と変換されてしまいます。ATOKに切り替えてみると、ひとだんらくでも変換されますね。またAndroid(SHARPのSH200)でもひとだんらくで変換されましたが、iPhoneでは「いちだんらく」で変換されませんでした。このあたりの違いを、それぞれ、皆さんのお手元の環境で実際に試してみるのも面白いかもしれません。

なぜ、一段落は「ひとだんらく」と誤読されるようになったのか

一段落の意味は、物事が一応片付くこと。一つの区切りまで物事が進んだことを意味します。このときに使う「一区切り」という言葉は「ひとくぎり」と読むので、誤読されるようになったのではないかというのが通説です。

「仕事に一区切りついたら、お茶にしようか」
「仕事が一段落したら、お昼ご飯にしよう」

なるほど、この二つの表現、同じ状況で使うことが多いので、意識していないと確かに誤読してしまいそうですね。twitterでは、一段落するタイミングで呟く人が多く、試しに「ひとだんらく」と検索してみると、やはり多くの方が誤って読んでいることがわかります。

作業や仕事を頑張った人が「ひとだんらく」と読んでしまっていたとしても、それを指摘してますます疲れさせてしまうのではなく、労いの言葉をかけられるようでありたいですね。


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  • 西端 康孝 / コピーライター・歌人・川柳家

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