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「余計なお世話じゃ!」を意識して作る会話の台本。

「今なら1000円引きでお得ですよー、良かったらいかがですか?」

これってつまり、売り手の論理。
売り気のある言葉は下心と同じで、いとも簡単に相手に見透かされ警戒心を抱かれてしまいます。

小さな会社でも個人でも、発信の容易になったこんな時代に大切なことは、どう見せるかではなく、どう見られるかということを意識すること。しかし、どれだけ相手の気持ちに寄り添った表現を意識しているつもりでも、やっぱり(買ってほしい)(選んでほしい)(伝わってほしい)の下心が見え隠れしてしまうから、表現技法は難しいなぁと思うわけです。

相手に押し付けたり、相手の価値観を許容しないフレーズを使ってしまうと、反論を許す会話(=断られる会話)になってしまいます。自分の呼びかけや問いかけに、相手からのリアクションを想定してみると言葉の選び方を変えることが出来るかもしれませんね。

自分の使うフレーズに
「余計なお世話じゃ!」
「間に合っとるわい!」
という相手からの答えが返ってくる可能性があるとき、その言葉は、人の気持ちを決めつけている。

例:
「最近お疲れではありませんかー?」
「余計なお世話じゃ!」
「そろそろ新しいコピー機が必要はいかがですか?」
「間に合っとるわい!」

自分の価値観を押し付けるのではく、自分の欲望を押し付けるのでもない。
相手の価値観を許容するフレーズを考えるときに、意識してみたい相手からの言葉ですね。


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  • 西端 康孝 / コピーライター・歌人・川柳家

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