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「抱負」と「目標」の意味の違いと使い分けは何? 「抱負」にはなぜ「負」という字があるのか?

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新年にあたって抱負を語る、今年の目標を決めるという風に「はじまり」のときに使われることの多いこの「抱負」と「目標」という言葉。今回はこの「抱負」と「目標」の違いについて紹介します。

「抱負」と「目標」の意味の違いと使い分けについて

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抱負と目標の意味の違いは、言葉を置き換えてみると分かりやすくなります。

抱負は「計画」と置き換える
目標は「ゴール」と置き換える
ゴールへ向かうためにあるのが計画

「抱負」は「計画」、そして「目標」は「ゴール」と置き換えると意味の違いが明確になります。

たとえば
高校野球で甲子園に出場したい(=ゴール=目標)
だから、毎日素振りを1000回する(=計画=抱負)

という例文で考えると分かりやすくなるでしょう。「甲子園に出る」というのはゴール、到達点。なので「目標」になります。そして甲子園に出るためには計画的に練習に取り組まなければなりません。だからこちが「抱負」となります。

実際に辞書で「抱負」と「目標」を引いてみると

ほうふ【抱負】 – やりとげたいと心の中にいだいている考え・計画。
もくひょう【目標】 – 行きつこうとして設けためあて。

と書かれています。ゴールなのか、計画なのか。それが抱負と目標の違いになります。

「抱負」にはなぜ「負」という字が入っているのか

さて「抱負」は「やりとげたいと心の中に抱いている考え」であると説明しました。そのように強く前向きな言葉である「抱負」にはなぜ「負」という漢字が入っているのでしょうか。

実はこれ、「負ける」という意味ではなく「負う」という意味で用いられるときの「負」となります。誰かを背負う、何かを負担する、というときに用いられる「負う」という意味ですね。

「抱く(いだく)」こともすれば「負う(おう)」こともする。「抱負」。抱えもすれば背負いもすると考えると、この「抱負」という言葉には強い意志、決意があるのだということがわかりますね。