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駅のホームで領収証を破り捨てることに決めた ― 本気には動詞の伴うものだから。

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経営者が経営者の話を聞くと、どんな話も素晴らしいものに思えてしまって危険なので、自分はいつも、経営者の話を聞くときはこの会社の従業員として働きたいかどうかという問題意識で耳を傾けることにしています。

・銀行との上手な付き合い方、銀行からの融資の受け方セミナー

「借りられた」ことを羨む経営者。
「借りているんだ」という事実を不安に思う、従業員とその家族。

・本気の想いが会社を変える!

「覚悟を決めて経営に取り組んでいる、すばらしい」と称賛する経営者。
「そうは言っても、結局は飲み会に参加したいだけでしょ、経費でしょ」と思う従業員。

同じ立場で聞くことが、問題意識を薄くしてしまう

どんな時間に臨むときも、現状をより良くしようとするときは問題意識を持って取り組むことが大切。ところが、経営者なら経営者の、営業マンなら営業マンの立場で話を聞いてしまうと、その時点で「何かを得たい」という想いが強くなりすぎて、その時間に対する評価は「すばらしかった」「実践してみようと思った」と、借り物の言葉になってしまいがちです。

向き合う相手の立場で話を聞けば、「すばらしい」という称賛ではなく「本当かな」の問題意識が強くなるので、自分の信念に照らし合わせて行動を決めることが出来る。

本当の答えは、鏡のなかにあるもの
経営者なら従業員の方の、営業マンならお客さんの・・・ たとえば、そういう気持ちになりきって臨むようにすると、「刺激になった」「学びになった」という安っぽい感想で、その時間は終わらないようになるのではないでしょうか。

駅のホームで捨てて帰る領収証

「いい話だった」
「刺激になった」
「学びになった」

何をやるという動詞の伴わないこれらの言葉は、時間を無駄に費やしたことの証
自分ルールとして、一日を過ごしたあとに動詞を伴なうことが出来なかった場合は、帰りの駅のホームで、そのセミナーや勉強会でもらった領収証を破いて捨てて帰ることにしています(=経費にはしません)。

本気とは動詞を伴うこと。

「その気になった」と「これをする」のあいだには、大きな大きな違いがあることを知っておかなければ、時間という貴重な財産を無駄に費やすことになってしまいます。

向かい風、追い風、さて、動詞を決めて進み始めた先がどうなるのかはその人次第ではありますが、こんな風が吹くだろうと思っていたんだと評論家ぶっている人の背中には誰もついてこないということ、それはもう、説明する必要もありませんよね。

失敗という財産も、それは、動詞を決めた人が得ることの出来る宝物。

今日を明日にリレーするために、明日の自分へどんな動詞を渡すことが出来たかどうか
一日の終わりにそれを考えて、これからも本気でありたいと思うものです。