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毛布には挑むのではなく。

犬派の西端です。

猫を飼っている人は、部屋の出入りがしやすいようにドアを完全には閉めずに隙間を作っておくのだとか。なるほど、たしかに猫がするりと部屋を出入りしている様子、想像がつきますね。

自分のことを表現するときに「どんなことでもお任せください」と、相手を安心させんとする言葉を使ってしまうことが多いようです。しかし、世の中に完璧な人はいません。自分という人間に、ほんの少しの隙を作ってあげたほうが、相手からは、パーソナルな部分に興味を持っていただいて、会話が続きやすくなることが多いようにも思うのです。

真っ白な壁、に、ぽつんとすこし、醤油の染み。

壁の美しさ以上に、その染みが気になってしまうのが人間心理。
なぜ、壁に醤油が!?

自分に隙を見せないと、人は疲弊する。

 

完璧を目指す志は立派。

でも、かちこちの毛布では身体が包まれないように、すこしの遊びもなければ、その毛布では誰も温めることが出来なくなってしまいます。

毛布であるがための「隙」を意識してみる。

人を受け入れるための、隙を作る。
どうか、自分を固定化しすぎずに、自分を許したときに初めて相手に見せることの出来る表情のあることも、忘れないでいてくださいね。





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  • 西端 康孝 / コピーライター・歌人・川柳家

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