*

人は疲れて、だけど、人の行間に期待をする生き物であるのだから。

頼まれごとは、試されごと。
頼まれる仕事にNOではなく、その仕事によって自らが伸びる可能性を信じてYESと答えよう。

とても綺麗なフレーズです。自分のことをまだまだだと思っている人には、YESと答えるための勇気のひと言になるのかもしれません。どんな匠も、最初は未熟からのスタートでした。YESという旗を振らなければ、いつまでも経験という財産を得ることは出来ず、ヒヨコはヒヨコのままの生き方をしていかなければなりません。

二択に悩んだら、この言葉を思い出してみる。
それは、とても大切なことだと思っています。

頼まれごとは、試されごと。この言葉を、自分の心が決めるのなら。

大切なことは、この言葉は、自分の心が決めるものであるということだと思います。

つまり、なにかを頼まれた側が、少し成長する自分のイメージを想い描いて動き出すときの言葉であって、何かを頼む側が便利に相手を利用するために使う言葉であってはいけないということ。

それは打算であり、それは上から目線であり、それは無責任であり、それは丸投げではないか。

頼む側はつい、心を動かそうとこの言葉を使うことが多いのですが、相手にこうなってほしいという未来の物語のないままに何かを投げることは、怠慢以外の何ものでもないのではないでしょうか。

君のためを想うとき、君の明確な物語を描いたか。

人はつい、過去の栄光を語りがち。
若い人たちを疲弊させないためにも、僕たちは、「いつかわかる日がくるよ」という以上の明確な物語を、しっかりと伝えていくだけの術を身に付けたいと思うのです。

人は疲れて、だけど、人の行間に期待をする生き物であるのだから。

 

 

 

 

 


▼関連の深いこちらの記事もどうぞ▼

関連記事

「彼は涼しい顔をしている」という表現に注意 ~「涼しい顔」の誤用と正しい意味と

「皆が怒られていても、彼だけは涼しい顔をしている」「彼女はどれだけ罵倒されても涼しい顔だ」と、涼しい

記事を読む

なぜ「情けは人のためならず」は正しく使われるようになった? ~反対の意味になる諺は何?

「情けは人のためならず」の正しい意味はひとに対して情けをかけていけば、まわりまわって、自分に戻ってく

記事を読む

「仰げば尊し」の「今こそ別れめ、いざさらば」は「別れ目」ではない! 「め」の正しい意味について知っておこう!

仰げば尊し 我が師の恩 教えの庭にも はや幾年(いくとせ) 思えばいと疾(と)し この年月 今

記事を読む

katakana

「真っ先に」の意味がある「いの一番」という表現を「イの一番」と書いてはいけない理由

「いの一番」という表現には「真っ先に」という意味がありますが、これを「イの一番」とカタカナで書くと誤

記事を読む

「遺憾に思う」「遺憾の意」に謝罪の意味は含まれていない?

「ありがとう」と「ごめんなさい」という言葉を素直に言える人って素敵ですよね。謝る状況になっているとい

記事を読む

「無礼講」の反対語の「慇懃講」、この「慇懃(いんぎん)」「慇懃無礼(いんぎんぶれい)」の誤用と使い方に注意!

「今夜は無礼講で」という呼びかけで始まる宴席。実際のところはともかく、参加者の地位や身分に関係なく行

記事を読む

「お勧め」と「お薦め」と「お奨め」の違い、使い分けと覚え方について

「お勧め」と「お薦め」と「お奨め」は、その使い分けが難しく、平仮名やカタカナで「おすすめ」「オススメ

記事を読む

「破天荒」の誤用と正しい意味と ~実は褒め言葉だった「破天荒」

破天荒という漢字のイメージから「めちゃくちゃ」「豪快」「型破りである」という否定的な意味合いで使われ

記事を読む

「珠玉(しゅぎょく)」の意味と誤用 ~「珠玉の長編小説」という使い方は誤り!

美しいもの、尊いものを表現するときに用いる「珠玉(しゅぎょく)」という言葉があります。海の珠(たま)

記事を読む

領収書や請求書、手紙やメール、FAXに(株)や(有)という省略形は失礼なので使ってはいけない

うちの会社宛に送ってこられる請求書や手紙などには、株式会社や有限会社を省略した(株)や(有)といった

記事を読む

Comment

  1. GC_iwa より:

    「頼まれごとは試されごと」このフレーズを聴くと、
    「頼みごとは何だろう?」といつも疑問です。

    「頼みごとは試しごと」ではなく、
    「頼みごともまた試されごと」でありたいです。

  2. いな より:

    「頼まれ事は、試され事」たしかによく耳にします。

    この言葉が存在することで、「やらされ・・・」から「やる!」に、その人の中で変わるのであれば、グッドですね。

    しかし、仕方ないから無理矢理やる・・・程度であれば、ただのやらされ。であり、その言葉はなんの意味も持たなかったことになるね。

    どんな言葉であれ、その言葉を発する人の在り方によって形を変えるね。

    しっかり人間磨いていきましょ!

Google


▼よく読まれている記事▼


  • 西端 康孝 / コピーライター・歌人・川柳家

    コトバノを運営している神戸のコピーライター西端です。川柳や短歌で日常を綴る短歌と川柳とマカロニとというブログや徒然に毎日を表現する川柳をこよなく愛する明石のタコというブログもやっていますので、良かったら遊びにきてください。書いたり取材したり講演の仕事も承っています。
PAGE TOP ↑