*

書いている文章の意図が相手に伝わらないときに使いたい、「たとえば」の力。

資料などを作っているとき、文字が勝ちすぎないよう、相手にわかりやすいよう、図やグラフ、写真といったアイキャッチとなる素材が使われることが多いのは皆さんもご存知の通り。たとえばこの記事の冒頭、写真を使っているのはその典型ですね。

doc

それでも、説明文ではどうしてもビジュアルに頼ることが難しく、長い文章が続きがち。そのうえ漢字やカタカナの多いような内容だと、読んでいる側はどうしても疲弊してしまいます。

「たとえば」という言葉に、人の目は行きやすい

説明が多くなりすぎるなーと思ったら「たとえば」という書き出しを意識してみるといいかもしれません。人の目は絵や図といったわかりやすいものに行きやすいですが、同様に、具体的例示が書かれてあるところに飛んで、安堵を覚えやすいのです。適当な改行を入れて見た目の空白を作ることも有効ですが、「たとえば」という言葉で始まるその先にはわかりやすい説明があることを読み手は期待します。つまり、テキストを中心に何かを説明する場合は、その論理的な内容よりも、「たとえば」の先の表現に力を注いだほうが、全体の概要を理解してもらいやすいと言えるのではないでしょうか。

「たとえば」の先は中学生に教えるつもりで書いてみる

棚があると整理しやすいように、頭のなかに棚を作ってから説明を行えば、こちらの意図も伝わりやすくなります。「たとえば」を意識して、相手の脳に全体の地図をしっかり描いてもらえるようになりたいですね。皆さんはご自身のお仕事、そしてその特長を、どんなたとえ話で伝えられますでしょうか。


▼関連の深いこちらの記事もどうぞ▼

関連記事

jyunen

「順延」という言葉の意味と誤用に要注意! 「順延」と「延期」の違い、使い分けを知っておこう!

「雨のため本日の試合は順延になりました」「今日の試合は天候不良により延期になりました」という使い方は

記事を読む

なぜ「情けは人のためならず」は正しく使われるようになった? ~反対の意味になる諺は何?

「情けは人のためならず」の正しい意味はひとに対して情けをかけていけば、まわりまわって、自分に戻ってく

記事を読む

尻をまくるの読み方と誤用に注意! ~お尻を出して逃げ出すイメージがありますが!?

「尻をまくる」という言葉があります。「追い詰められて、彼はとうとう尻をまくって逃げ出した」という風に

記事を読む

「遊興費」の正しい読み方について ~「ゆうこうひ」か「ゆうきょうひ」か、誤読に注意!

家計簿をつけたり経理をしたりしていると「遊興費」という言葉が出てきます。「遊興費」という言葉、会話で

記事を読む

「弊社社長が逝去いたしました」という言葉を使ってはいけない理由

仏像![/caption] 「死」は忌み嫌うべき言葉で、直接的な表現は避けるべきとされてきま

記事を読む

謹賀新年の意味 ~「賀正」「迎春」の漢字一文字や二文字の年賀状は目上の人に使ってはいけない

印刷した年賀状を送る代わりにメールで新年の挨拶を済ませる方も増えてきました。 手段は変

記事を読む

「珠玉(しゅぎょく)」の意味と誤用 ~「珠玉の長編小説」という使い方は誤り!

美しいもの、尊いものを表現するときに用いる「珠玉(しゅぎょく)」という言葉があります。海の珠(たま)

記事を読む

土用の丑の日 ~ウナギが関東は背開き、関西は腹開きである理由

ウナギ![/caption] 土用の丑の日に食べる鰻。最近ニホンウナギの極度の不漁により、環

記事を読む

「選挙が終わって、悲喜こもごもの各選挙事務所」という表現は間違い!

投票![/caption] 投票を終えてもらう投票済証明用紙。明石では「明るい選挙推進協会」

記事を読む

no image

スネ夫くんが好かれない本当の理由。

  他を蔑むことが差別化なのだとすれば。 こちらの記事のなかで他を蔑んでまで、自分

記事を読む

Google


▼よく読まれている記事▼


  • 西端 康孝 / コピーライター・歌人・川柳家

    コトバノを運営している神戸のコピーライター西端です。川柳や短歌で日常を綴る短歌と川柳とマカロニとというブログや徒然に毎日を表現する川柳をこよなく愛する明石のタコというブログもやっていますので、良かったら遊びにきてください。書いたり取材したり講演の仕事も承っています。
PAGE TOP ↑