*

10秒で分かるご冥福を祈ってはいけない理由 ~御霊前と御仏前のその違い

報道などでもよく「ご冥福をお祈りします」という言葉が使われますが、これは下記の理由により使わない方が無難です。

senkou

「ご冥福をお祈りします」とは「死後に迷わず幸せになれますように」という意味。日本で最大の宗派となる浄土真宗では、阿弥陀如来の本願により即得往生、つまり亡くなった直後に幸せになっていると考えられているので、わざわざご冥福をお祈りするのは失礼にあたる

もちろん、他の宗派の場合であればこの言葉を使っても問題はありませんが、なかなか宗派の区別をして言葉を使い分けることも難しいので、「ご冥福をお祈りします」は使わない言葉として覚えておくほうがいいでしょう。なお、誰かの訃報に際し、もっとも無難である言葉は謹んで哀悼の意を表しますで、これは浄土真宗の方に使っても問題ありません。

なお、よく知られている考え方として、四十九日までは霊、その審判を経て仏になるというものがありますが、同じ理由により、浄土真宗の場合は亡くなったその瞬間から仏となります。ご霊前と書かれた香典袋は使わないということも覚えておいた方がいいかもしれません。





関連記事

「課金する」「寄付する」「募金する」という言葉の意味と誤用に注意!

iPhoneやスマホのアプリで、いわゆる「アプリ内課金」というシステムが一般化しつつあります。より便

記事を読む

「おもむろに」の正しい意味は、変換すればすぐにわかる!

おもむろに![/caption] ▼彼はおもむろにキーボードを取り出しては、昔つくった曲を奏

記事を読む

jyugyou

「べき」を文末に使うのは誤り ~「あなたは毎日努力するべき」という使い方をしていませんか?

古文の授業でならった「べし」という言葉は、今日でも、意志や教訓を表す文章に用いられることがよくありま

記事を読む

「下さい」と「ください」の意味の違いと使い分け ~英語にすると区別しやすい!

「神戸のコピーライターです、言葉や表現のお仕事がありましたらご用命ください」と書くとき、この「くださ

記事を読む

「御の字(おんのじ)」という言葉の誤用と正しい意味 ~満足だったのか、納得だったのか

「貸したお金の半分がようやく戻ってきた、まあいくらか返ってきただけでも御の字(おんのじ)だね」と御の

記事を読む

陳謝と謝罪の違いと使い分け ~泣いて謝るだけでは陳謝(ちんしゃ)とは言わない?

国会議員の国会での答弁や質問、記者会見が行われるたびに「遺憾に思う」「遺憾の意」に謝罪の意味は含まれ

記事を読む

「存じ上げております」と「存じております」という言葉の使い分けについて ~「ご存じ」の色々

「存ずる」という言葉は「思う、考える」「知る、承知する」意の謙譲語。「こちらの服の方がお似合いかと存

記事を読む

「割愛する」には不要なものを省略するという意味はなかった ~「割愛」の誤用と正しい意味と

「時間の関係で、この部分の説明は割愛させていただきます」 プレゼンや会議などで、こんなフレーズ

記事を読む

「恐れ入りますが」と「差し支えなければ」の意味の違いと使い分け ~クッション言葉とは

相手に何かを依頼するとき「恐れ入りますが(おそれいりますが)」「差し支えなければ(さしつかえなければ

記事を読む

「ご清栄」と「ご盛栄」の違いと使い分け ~申し上げるのは「お喜び」か「お慶び」か

手紙文の書き出しで用いられる「ご清栄」と「ご盛栄」。 「拝啓 陽春の候、貴社におかれましてはま

記事を読む

Google


▼よく読まれている記事▼


jyunen
「順延」という言葉の意味と誤用に要注意! 「順延」と「延期」の違い、使い分けを知っておこう!

「雨のため本日の試合は順延になりました」「今日の試合は天候不良により延

kagetsu
「佳境に入る」「佳境を迎える」という表現の意味と使い方、誤用について ~仕事が佳境を迎えた、とは!?

「みかんの収穫が佳境を迎えた」という風に用いられる「佳境」という言葉は

omiyage
お裾分け(おすそわけ)の意味と使い方、誤用について ~目上の人に「おすそ分け」って使っていいの?~

「旅行に行ってお土産を買ってきましたので、これ、おすそ分けです」「田舎

syuuha
政治の世界のニュースでよく使われる「秋波を送る」の意味と読み方、由来について

政治の世界のニュースでは、よく「秋波を送る」という表現が使われます。

line-iphone-repair-5
iPhoneのLINEが開かなくなった! 起動しても画面が真っ暗になってしまったときに、データを削除せずに直す方法

iPhoneのLINEが開かなくなった、起動しても画面が真っ暗になって

→もっと見る

  • 西端 康孝 / コピーライター・歌人・川柳家

    コトバノを運営している神戸のコピーライター西端です。川柳や短歌で日常を綴る短歌と川柳とマカロニとというブログや徒然に毎日を表現する川柳をこよなく愛する明石のタコというブログもやっていますので、良かったら遊びにきてください。書いたり取材したり講演の仕事も承っています。

    路傍という写真に言葉遊びを散りばめたiPhoneアプリもリリースしました。また、こういうiPhoneアプリを出して世に自身の創作を広めていきたいという方のお手伝いもしていますので興味があればこちらの記事をお読みください。
  • follow us in feedly
PAGE TOP ↑