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「怖い」と「恐い」の違いを「幽霊」と「お化け」の違いで覚える ~お墓にお化けの出ない理由

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幽霊とお化けの違いってご存知ですか?

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幽霊は亡くなった人の霊魂
お化けは人以外の物や物質が怪しい姿になったもの

つまり、ゲゲゲの鬼太郎で出てくるような妖怪たちは、幽霊ではなくお化けの類ということになります。生き霊という言葉がありますが、あれは、生身の肉体から霊魂が離れて現れるものなので幽霊と考えていいでしょう(出てきてほしくはありませんが)。人の形をしていたら幽霊、人以外の形をしている怪しいものはお化け。夜中に墓地に行って「お化けが出るぞー」というのは、言葉の正確な使い方としてはおかしいということになりますね。

幽霊は誰にだって恐いもの ~恐いと怖いの違いについて

「恐い」と「怖い」は、現代ではほとんど区別はされていないようです。漢字の使い分けで困ったときは熟語にしてみると区別出来ることがあるのですが、「恐怖」という熟語もあるので、今回はなかなかの難敵であるといえます。では、簡単にまとめてみましょう。

誰でも恐いと感じるものは「恐い」 ※注意
自分だけが怖いと思うものは「怖い」

幽霊やお化けのように、一般的に誰にとっても「こわいなぁ」と思えるものについては「恐い」という書き方をします。そして、「うちの父親は厳しいのでこわい」というふうに、自分だけがその対象に対してこわいという感情を抱く場合は「怖い」が正解。ルール的なことでいえば「恐い」という読み方は常用外とされていますので、厳密にいえば『怖い』と『恐ろしい』と区別するほうが好ましいとされています。

怖と恐の区別については面倒で、いま、こうして整理してみても、やっぱり時間が経つと忘れてしまうかもしれませんね。上手にまとめきれなかったこんな日は、お化けだけに、ドロンと消えてしまいたいと思います。では。