バーモントカレーのパッケージ、サイズが半分になっている理由を推理してみた!
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最終更新日:2017/09/01
140文字で変わる経営, 140文字で変わる表現力, 商売の心 バーモンドカレー, パッケージ
バーモントカレーのパッケージ、どんな形をイメージしますか?
子どもの頃からずっと甘口のカレーを愛し続けている@bataです。それでも尚、物足りなければ、甘口カレーに卵を落としていただくのが僕の流儀。甘口カレーの違いが分かる男であり続けたいものです。そういえば先日、ココイチのカレーについてこんな話題でも盛り上がっていましたね。
ココイチの神対応『ル―お代わり自由』は本当か?実際にやってみた:ふぇー速
さて。
今日はスーパーで見かけた、この正方形のパッケージをしたバーモントカレーについて商売の背景を推理してみたいと思います。
箱が半分になっている理由はどうしてだろう? と思わせたら勝ち!?
このパッケージ、従来の長方形のものと比較して半分のサイズになっています。ひと箱に入っているルーが多すぎるので、少人数の家族にも対応したものなのかな…と思って手に取ってみるとカロリー50%オフという表記。
バーモントカレーは長方形のパッケージをしているという先入観思い込みを利用して、その異なる外観をキャッチにして呼び込み、箱も半分、カロリーも半分になっているという特長をアピールする。これ、そういう狙いによるパッケージ変更だと考えたのですが、いかがでしょうか?
先入観を利用するとギャップがうまれ、キャッチな効果が得られる
商品やサービスの外観に思い込みが働いているものってありますよね。たとえばトイレットペーパーや缶ジュースは円柱、サイコロは立方体etc。そんな思い込み、「かたちを壊す」ところに、新しい価値が生まれることもあると思うのです。
たとえば前川企画印刷でいえば、「印刷物は目に見えるもの」という既成概念などでしょうか?
バーモントカレーのパッケージの話は、あくまでも僕の推理でしかありません。ただ、長方形という形が正方形になっただけでこれだけの想像に繋がったのだとすれば、かたちを崩してみることの価値もあるというもんですよね。
思い込みを崩したところに、新しい価値が待っている
今までにない価値観が、まだ見ぬお客様を連れてくる可能性があるということ。
その転身という挑戦を繰り返していきたいですね、華麗に。
(※尚、文中、「先入観」という言葉を利用している箇所がありますが、今回の記事の場合は「偏見」という言葉の使用が適切であることは承知の上で記述しています。この違いについてはまた、後日ご紹介します)
(※オチにも注目してください)
※バーモントなのにアーモンドと間違えていますよ、という指摘を以前から多くいただいたまま放置しておりましたが、修正いたしました。ありがとうございました。
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