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95歳と97歳と102歳の場所取り合戦 ~タイトルに数字を入れる効果

本屋さんで、95歳と97歳、そして102歳が戦ってました。ユニークな並びですよね。

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タイトルに数字を入れるその効果

書籍やブログのタイトルに数字が入っていると、売上やアクセスが増えるのだそうです。「必ず痩せる方法」と「3か月で13㎏痩せた、3つの習慣」であれば、どちらの方がその情報に触れてみたいか明らかですもんね。数字は具体的であればあるほど良く、たとえば「100%の合格率」と書くよりも「96.8%の進学率」と書いたほうが、数字の具体性が読んでいる人の想像力に働きかけるのだとか。

また、数字は具体的なイメージに繋がるので興味を惹きやすいといわれています。3000人の吹奏楽というイベントがあるのですが、普段、50人程度でステージで演奏する吹奏楽団が、3000人も集まるとはいったいどういうことだろう?と、興味を覚えますよね。これが「関西一円の吹奏楽団が集まった大規模な演奏会」であれば、おそらく、そこまでキャッチな効果は見込めなかったと思います。

数字の力を観察して、その工夫に気付いてみる

本屋さんの自己啓発本やコンビニの雑学本コーナー。

この数字の効果を利用した書籍がたくさん並べていることがわかります。数字は説得力を持っていますので、私たちもつい、そんな本を手に取ってしまいがちですが、一方でこれは、巧みなマーケティングそのもの。なんとか目に留めてやろうという売り手側の意図を十分に理解したうえで本を開いてみると、また、違った発見があるかもしれません。タイトルに酔ったまま中身を覗くのではなく、タイトルをキャッチにしたこの本は、さらにどんな工夫をしてレジへの導線を考えているのだろうかという観察をしてみると面白いですよね。

タイトルに数字があると、具体的で読み手の想像力に働きかける
タイトルに数字があると、具体的で興味を惹きやすい

ただし、入口がどれだけ美しくとも、その店の奥が散らかっていれば、お客さんは立ち去ってしまいます。数字のマジックは磨き上げた本質をより輝かせるための旗を振る手段の一つであることは、理解しておきたいものです。





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  • 西端 康孝 / コピーライター・歌人・川柳家

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