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特長と特徴の違い、使い分けについて ~差別化のためにしてはいけないこと

「特徴」という漢字は書くのが面倒なので「特長」と書くようにしているという友人がいましたが、この特徴と特長にもちゃんと意味の違い、使い分けがありますのでご紹介しておきます。

特長と特徴の違いとは

2つの違い

特徴の意味は他のものと比べて特に目立つ点で、特長の意味は他のものと比べて特に優れている点ということになります。

特徴は良し悪しを別として、他と比較して際立っている点
特長は優れている点を表す

たとえば、「この商品の特長は、従来製品よりも電池の持ちが良くなった点です」といいことを伝えるのに特長を使いますが、「彼の特長は猫背であることだ」という風に単なる風貌の違いを伝える場合は特長を用いません。この場合は「彼の特徴は猫背であることだ」と、良し悪しに関係なく使う「特徴」を用いることになります。

「特長」と「特徴」の使い分けの覚え方

特長は、特に優れている点・違いを表すときに使う言葉。肯定的な意味を伝える場合は積極的に使っていきたい言葉ですね。

特長と特徴の違いは
「特長」の「長」は「長所」の「長」と覚えておく

特長の長は長所の長。
何かと比較した長所を伝える場合は特長を用いるといま理解しておけば、これからも使い分けで困ることはなくなると思います。

また、特長も特徴も人物だけでなく、物の比較にも用いることができます。

特長を伝えるときに気をつけたいこと

以前、こんな記事を書きました。

他を蔑むことが差別化なのだとすれば。 | コトバノ

Aの良さを伝えるためにBの悪い点を列挙すれば、なるほど、確かに相対的にはAの特長を表現することができます。しかし、特長を伝えよう差別化を行おうとするがあまりに悪口だけを言っているようでは、自分の価値を下げることになりかねません。

「他社製品と比較して新鮮な野菜を使用している点が特長です」と書かずとも、ただ単に「特長は産地直送の新鮮野菜を使用していることです」と書けば、その行間から、差別化された特長を読み取ってもらうことはできるはずです。表現力は、相手の想像力に働きかけるもの。特長を伝えるつもりだったのに、「あの人は他を蔑んでばかりいる点が特徴です」などと言われることのないようにしていきたいですね。


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  • 西端 康孝 / コピーライター・歌人・川柳家

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