結婚式のタブー、使ってはいけない言葉 ~挨拶やスピーチで使ってはいけない忌み言葉一覧
公開日:
:
最終更新日:2014/01/05
140文字で変わる表現力 スピーチ, 忌み言葉, 挨拶, 結婚式
結婚式などの祝いの席では「終わり」や「繰り返し」を連想させるような忌み言葉を使ってはいけないとされています。
友人の立場として結婚式の挨拶やスピーチをするとき、つい「昔、新郎の○○君とはこんなことをやってしまいまして。これはもう、僕たちの人生は終わったなーなんて思ったこともありました(笑)」なんて言ってしまったり「新郎新婦のお色直しが終わりました」という表現を使ってしまうなど、うっかり忌み言葉を使ってしまうことがあります。
挨拶やスピーチは一度書き出しておくことが大切
人前で話すことに慣れた方でも、その表現に忌み言葉が含まれていないか、事前に書き出しておくことが重要。その文章のなかに、下記のような使ってはいけない言葉が含まれていないか確認しておくほうが良いでしょう。
結婚式の挨拶やスピーチで気をつけるべき
使ってはいけない忌み言葉切れる
割れる
終わる
またまた
なおなお
たびたび
去る
出る
戻る
退く
破れる
壊れる
離れる
流れる
嫌う
病む
別れる
返す
帰る
終了する
薄い
浅い
閉める
閉じる
飽きる
重ね重ね
最後
再度
「最後になりましたが、○○さん、本当におめでとう」「たびたび何度もマイクをお借りして失礼いたします」「再度大きな拍手をお願いします」「人気者の○○さんが結婚されて職場を退かれるのは本当に残念で」なんて表現も気をつけたほうがいいですね。どちらかというと、挨拶やスピーチのなかで、場を和ませるようなエピソードを織り交ぜるときに、このような忌み言葉を耳にすることが多いような気がします。
「僭越ながら」「高い席から失礼します」も気をつけるべき言葉でした
以前、こんな記事も書きましたのでリンクしておきますね。
「高い席から失礼かと存じますが」「僭越ながら」と言ってはいけない理由 ~挨拶やスピーチで注意すること | コトバノ
あわせて、これらの記事も参考にしていただけると嬉しいです。
末長く二人の幸せを祈ってはいけない理由 ~長いと永いの違い | コトバノ
「ご多忙のところ」は使わない方が無難 ~多忙と多用の使い分け | コトバノ
祝辞、挨拶、スピーチ。それらの原稿は祝福する相手、ご家族にそのままお渡しすることも(渡してほしいと頼まれることも)よくあります。自分が読むだけの原稿としてではなく、先方にいつまでも形として残る可能性があることも意識して、言葉を選ぶようでありたいですね。
▼関連の深いこちらの記事もどうぞ▼
関連記事
-
-
気が置けない相手はどんな人? ~気の許せない相手との違い
気が置けないという表現も、本来の意味から間違って使われていることが多いような気がします。 ・彼
-
-
「ご多忙のところ」は使わない方が無難 ~多忙と多用の使い分け
多忙[/caption] 「高い席から失礼かと存じますが」「僭越ながら」と言ってはいけない理
-
-
「彼は涼しい顔をしている」という表現に注意 ~「涼しい顔」の誤用と正しい意味と
「皆が怒られていても、彼だけは涼しい顔をしている」「彼女はどれだけ罵倒されても涼しい顔だ」と、涼しい
-
-
暑中見舞いや年賀状に句読点があってはならない理由と、一文字下げをしてはならない理由について
賞状や証書の類を見ていると、その文面に句読点のないことに気がつきます。また、段落の最初が一文字空いて
-
-
美魔女になった姥桜(うばざくら) ~綺麗な女性のための言葉
桜![/caption] OLという言葉を定着させたのは週刊誌の「女性自身」なのだそうです。
-
-
「煮詰まる」「煮詰まった」の意味と誤用 ~「煮詰まった」は「行き詰まった」ではなかった!
集中力を発揮するのに環境は大切。カフェのような場所で読書や勉強が捗りやすいのは、周囲の適度なノイズが
-
-
「酒の肴(さかな)」と書いてはいけない理由と「酒池肉林」の誤解と正しい意味と
今日はお酒の話題で誤って使われることの多い「酒の肴(さかな)」という書き方と「酒池肉林」の意味につい
-
-
「弊社」と「当社」の意味の違いと使い分け ~抗議のときは「当社」を使う!
私たちの会社という意味を表す熟語に「弊社」「当社」という言葉があります。今回はこの「弊社」と「当社」
-
-
上旬中旬下旬の由来となった「旬間・旬(じゅんかん・じゅん)」の意味について
「交通安全週間」という言葉は運転をされる人にとって馴染み深い言葉のような気がしますが、春先に行われる
-
-
謹賀新年の意味 ~「賀正」「迎春」の漢字一文字や二文字の年賀状は目上の人に使ってはいけない
印刷した年賀状を送る代わりにメールで新年の挨拶を済ませる方も増えてきました。 手段は変
- PREV
- 命あっての物種 ~「命あってのものだね」は諺だった
- NEXT
- 扁桃腺の「扁桃」の由来