結婚式などの祝いの席では「終わり」や「繰り返し」を連想させるような忌み言葉を使ってはいけないとされています。
友人の立場として結婚式の挨拶やスピーチをするとき、つい「昔、新郎の○○君とはこんなことをやってしまいまして。これはもう、僕たちの人生は終わったなーなんて思ったこともありました(笑)」なんて言ってしまったり「新郎新婦のお色直しが終わりました」という表現を使ってしまうなど、うっかり忌み言葉を使ってしまうことがあります。
挨拶やスピーチは一度書き出しておくことが大切
人前で話すことに慣れた方でも、その表現に忌み言葉が含まれていないか、事前に書き出しておくことが重要。その文章のなかに、下記のような使ってはいけない言葉が含まれていないか確認しておくほうが良いでしょう。
結婚式の挨拶やスピーチで気をつけるべき
使ってはいけない忌み言葉切れる
割れる
終わる
またまた
なおなお
たびたび
去る
出る
戻る
退く
破れる
壊れる
離れる
流れる
嫌う
病む
別れる
返す
帰る
終了する
薄い
浅い
閉める
閉じる
飽きる
重ね重ね
最後
再度
「最後になりましたが、○○さん、本当におめでとう」「たびたび何度もマイクをお借りして失礼いたします」「再度大きな拍手をお願いします」「人気者の○○さんが結婚されて職場を退かれるのは本当に残念で」なんて表現も気をつけたほうがいいですね。どちらかというと、挨拶やスピーチのなかで、場を和ませるようなエピソードを織り交ぜるときに、このような忌み言葉を耳にすることが多いような気がします。
「僭越ながら」「高い席から失礼します」も気をつけるべき言葉でした
以前、こんな記事も書きましたのでリンクしておきますね。
「高い席から失礼かと存じますが」「僭越ながら」と言ってはいけない理由 ~挨拶やスピーチで注意すること | コトバノあわせて、これらの記事も参考にしていただけると嬉しいです。
末長く二人の幸せを祈ってはいけない理由 ~長いと永いの違い | コトバノ「ご多忙のところ」は使わない方が無難 ~多忙と多用の使い分け | コトバノ
祝辞、挨拶、スピーチ。それらの原稿は祝福する相手、ご家族にそのままお渡しすることも(渡してほしいと頼まれることも)よくあります。自分が読むだけの原稿としてではなく、先方にいつまでも形として残る可能性があることも意識して、言葉を選ぶようでありたいですね。